3Dプリントのポリゴン表現

3Dプリントのポリゴン表現

3Dプリント品でポリゴン表現を使った物を作る際に気を付けた事をまとめました

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四角ポリゴンで表現する際の問題点

四角ポリゴン以上(nゴン)は、プリント用のデータにエクスポート(プリントデータ)する際に3角ポリゴンに変換されます。これは、デジタルデータ(モデルデータ)上ではポリゴンがどのような立体なのかごまかして表示しているが、プリントする物はごまかしたまま出力することができないので、出力できるようにソフト側で自動定義しているのです。

3角ポリゴンが鉄板、4角ポリゴン以上がコピー用紙というイメージです。実際のモデルデータでこの問題が顕著に出るポリゴンを見てみましょう。

このように不自然な線が入った四角ポリゴンがあると思います。これは四角ポリゴンの4つの頂点が鉄板のようなピッとした平面で表現できない位置に配置されているのが原因です。

平面で表現すると、上図のように左斜めと右斜めの2つのポリゴンの割り方があり、プリントデータでこのどちらかの割り方で3角ポリゴンになるので、意図しない線がくっきりと出てしまいます

全てのポリゴンにこんなくっきりと線が入ってしまうと、情報量が多すぎてポリゴンぽさが無くなってしまいますので、対策が必要になります。

対策1 トランスポーズで圧縮する

4角ポリゴンを真横から見て、2辺が平行になっていれば面は平面になります。
平行にするには、面を厚さ方向にのみ縮小することで簡単に作れます

対策2 面をディバイドする

もう一つの方法は、プリントデータ作成直前に面をディバイドする方法です。
ディバイド時にスムーズをかけないことで、ディバイド前のポリゴンラインを残したまま面を細かくすることができます

面を細かくすることでくっきりした線が1つ入っていたものを面の中で分散した変化にすることができます
ただしこの方法は4角ポリゴンを平面ではなく曲面で表現しているので、多用するとポリゴン感が薄れてしまうので、最後の仕上げとして使用するようにしましょう

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この記事を書いた人

Bambu Labによるマルチカラープリントが得意
Boothにて3Dプリントグッズを販売しています(現在月2万の売り上げ突破)
今までの技術を詰め込んだ最高のサンプルカード(パレットカード)設計
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