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オリジナルデカールを作ろう!『貼り付け編』

今回は前回のオリジナルアイデカール作成から引き続き、デカールを実際に貼るところをまとめてみようと思います。

アイデカールだけでなくデカール全般に応用できるので参考にしてください。

最初は手順を覚えながらなので大変に感じますが、1度デカールの貼り付けまで経験してしまえばデカールはクオリティアップのコスパがとても高い手法だと思えるはずです。

説明はそこそこ長いですのでじっくり手順を身につけていってください!

目次

今回使用するアイテムはこちら

※(への字に曲がっているような面に貼り付ける場合にできるシワを伸ばすために使う)

デカールとは

デカールというのは「水で貼る、非常に薄いシール」で、とても破れやすいのでピンセットを使って貼り付けます。指で代用しようとするとデカールが指とくっついて破れたり、細かい位置合わせに手間取って糊が流れて貼れなくなったりと失敗の原因となります。

精密ピンセットについて

デカール貼りにおける精密ピンセットの役割は以下の3点です。

  1. 小さく切ったデカールをきちんとつまんで台紙に水を付ける
  2. ちょんちょんとデカール面を突いて台紙からデカールをずらす
  3. ふわっとデカールが飛んで行かないように貼りたい面にきちんと接地させる

1.は薄いデカールを掴めるくらい先端が面できちんとくっつく必要があります。

2.は箸を持つような恰好でデカール面を突くのですが、この時ピンセットの先端がとがっているとデカールを傷つけてしまうので丸い方が良いです。突いている箇所が見やすいように先端で先細りしながら曲がっているツル首が適しています。

3.はほぼ2.と同じ条件ですがデカール面を押さえつけるのでより先端がデカール面を傷つけにくい形状が望ましいです。

まとめると『先端が面できちんとくっつく』『先端が丸い』『先細りしながら曲がっているツル首タイプ』のピンセットが適しているという事ですね。

デカールの貼り付け

以下のものを準備します

  • 顔パーツ(デカールを貼る対象)
  • 瞳デカール(前回作成したものor市販デカール)
  • トップコート(印刷面むき出しのデカール表面を保護と、最後に顔パーツ全体にかける用)
  • ピンセット(精密作業用)
  • 小さい平筆(トップコート塗布用、デカールを突いて位置を調整する)
  • 綿棒(デカールを押さえて面に接着する)
  • はさみ(貼る分のサイズにデカールを切る)
  • ホワイト塗料(印刷で表現できない白色を表現したい場合)
  • 水を含ませたキムワイプ(ティッシュやスポンジでも可)
  • マークセッター・マークソフター(セッターは糊なのであったほうが良いがソフターは貼る面による)

貼り付け手順

①位置合わせがしやすいように画像編集時の完成画像と顔パーツの状況を揃えましょう。

②ハサミで必要分のデカールをカットします。(慣れないうちは1つづつ行ったほうが良いです)

③白目を塗ります(筆の先端が塗料を吸ってボテっとしている状態でアウトラインを塗ったほうが筆のギザギザしたラインでなくて綺麗)

④デカールをクリアコートします。

※個人で印刷して作成したデカールは印刷面がむき出しの状態で擦ると剥げてしまうので、デカール表面を保護する必要があります。

⑤クリアコートが乾いたら改めてハサミで1度に貼るサイズに切ります

※貼った後にデカールふちを軽く紙やすりで整えられるように、3㎜ほど大きく切ります

⑥湿らしたキッチンペーパーの上に置いて台紙に水を含ませます
※台紙は湿ったキッチンペーパーとの接触面からじわじわと水分を吸ってデカールとの間ののりが溶けていきます

⑦貼る前の準備としてデカールを台紙から少しスライドさせます。

⑧顔ベースのデカールを貼る箇所を少し濡らしてデカールが張り付きやすくして置き、デカールを貼ります。

※白目を塗った場合、デカールを裏表逆に貼っているので顔パーツとの間にのりがありません。位置調整でデカールが動きすぎる場合はマークセッターとデカールに染みこませるように塗布して調整しましょう。

※逆に位置が決まらないままデカールがスライドしなくなってきてしまった場合は、水を少し含ませると滑りが良くなります。

※瞳の位置は左右揃って調整しないとなかなかイメージが固まらないので、1度に貼ってしまいましょう。

※もしデカールを剝がしたいとなった時はセロハンテープなどを押し付ければ粘着力に引っ張られてぺりっと剥がれます。剥がし残しもマークソフターを浸透させてから濡らした綿棒で擦ればきれいに剥がせます。

※デカールの位置調整は爪楊枝で微調整します木製で程よく柔らかいので、パーツ表面を傷つけにくい利点があります。

⑨位置が決まったら綿棒を優しく押し当ててデカールを密着させます。気泡が入ってしまっている場合は綿棒をコロコロと回しながらローラーの要領で押し出します。

乾いたらマークセッターを上から塗って接着力を高めます。

⑩最後に顔パーツ全体にツヤ消しスプレーをかけてデカールをなじませ保護したら完成です。

マークソフターの真の役割

マークソフターはデカール用の軟化剤で、デカールを柔らかくし、本来デカールが貼りづらい曲面などに馴染ませる効果がありますが、真の役割はデカールをパーツにより密着させ、剥がれを防ぎ、薄いデカールをより薄くし、デカールをまるで印刷されたように見せるために必要なのです!

※柔らかくして薄く伸ばすということなので、作業中は破けやすいですし必然的にサイズが引き延ばされる点には注意!

塗るタイミングは、デカールの水分を拭き取ってすぐに塗るくらいでOKです。

水を含ませた綿棒で中心から外側へ、くるくる回すようにふやけたデカールを軽く抑えながら伸ばして密着させます。

綿棒は100円ショップなどの安物を使うと毛がデカールにくっついて汚くなるので、必ず模型用の綿棒を使いましょう。

私はGSIクレオス(ミスターホビー)のMr.綿棒の大、先端が尖っておらず、丸い形状のものを愛用しています。

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ソフターを使ってしっかりとパーツに密着させたデカールはちょっとやそっとでは剥がれません

カーモデルなんかだと、デカールを貼ってからクリア吹く前にボディを水洗いすることもありますからね。

最後に

これでデカールの貼り方は一通りマスターできたのではないでしょうか?

エアブラシを用意したりもっとお金をかければデカールだとわからないほどきれいに処理することも可能ですが、まずはデカールに十分慣れていないと結局思っていたほどの成果は出せないと思います。まずは今回の手順を反復して徐々にステップアップしていくようにしましょう。

それではまた次回!

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この記事を書いた人

Bambu Labによるマルチカラープリントが得意
Boothにて3Dプリントグッズを販売しています(現在月2万の売り上げ突破)
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