3Dプリンターの大本命Bambu Labを比較レビュー!A1mini vs A1 vs P1S vs X1C vs X1E

3Dプリンターの大本命Bambu Labを比較レビュー!A1mini vs A1 vs P1S vs X1C vs X1E

Bambu Lab以外の3Dプリンターメーカーは比較しないの?

Bambu Lab(メーカー名)はもともとドローン製作会社であり、そこで蓄えたドローン製作のノウハウを3Dプリンターに持ち込み一躍3Dプリンターのゲームチェンジャーとして躍り出ました。今までメンテナンスの難しさやプリント失敗率の高さから敷居が高い趣味であった3DプリンターをドローンのAIノウハウでボトルネックが解消され、今ではいろんな人たちがこぞってBambu Lab(機種名)を購入し、minneやBoothなどでネットショップを立ち上げて販売しています。

異業種の技術を用いて業界に革命を起こしたという経緯から、2026年あたりまではBambu Lab(機種名)が3Dプリンターのトップに君臨し続けることは明白ですので、このページでは3Dプリンターを買うならBambu Labのどのモデルが良いか、という視点でおすすめしていきたいと思います。

Bambu Labは3Dプリンターの性能もさることながら「ユーザー数の多さ」、「公式wikiの充実」、「交換パーツの安定供給」、「国内修理体制の完備」と欲しいサービスが全て揃っているところが現状では唯一無二だと思います。この分厚い土台があるからこそ1人で対処できない問題にも初心者が安心して向き合っていけるのです。

全く知識の無い初心者の方でもmaker wolrdというBambu Lab社による3Dモデル投稿サイトでセッティング済みのデータを無料でダウンロードできるので、プリントだけ楽しむこともできますよ。

makerworld.com

https://makerworld.com/en
画像のように「日本語で翻訳」を活用すると見やすいですよ

Bambu Lab以外の3Dプリンターメーカーとの比較はいずれ別記事でまとめたいと思います。

目次

3Dプリンター選びのポイント5つ

Bambu Labに興味はあるけど「結局どの機種を選んだらいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。

Bambu Labは、以下5つのポイントで選ぶことをおすすめします。
図の右側を選ぶ数が多ければ多いほど高機能ですので、お値段は高くなっていきます。

3Dプリンター選びのポイントは5つあります。
1つ目は『プリンタラーレベル』
「エントリー」は入門者向け、既存モデルのプリントから始める人です。
「ハイエンド」は中級者向け、3Dモデル作成も含めガッツリ趣味にする人です。
2つ目は『使用フィラメント』
「低温フィラメント」は夏の屋外で変形するため屋内向けです。
PLA、PETG、TPU、PVAなどが該当します。
「高温フィラメント」は夏の屋外で変形しないので全環境対応です。
ABS、ASA、PC、PA、PET、Carbon/Glass Fiber、Reinforced Polymerが該当します。
「エンジニアリングフィラメント」は産業機械向けで、劣化、強度に強い材料です。
PPA-CF/GF、PPS、PPS-CFが該当します。
3つ目は『コストor労力』
「安くするために時間を使う」人、例えばPCの自作が好きな人なのか、「楽をするためにお金を使う」人、例えばPCをパーツ単位で揃えたりしない人です。
4つ目は『要求品質』です。
「多少粗があっても雰囲気こそ大切」
コスプレレベルの滑らかさを求めるのか、「舐めまわすように寄って見る」フィギュアレベルの滑らかさを求めるかです。
5つ目は『マルチカラー』です。
「多色印刷しない」のか「多色印刷する」のかです。

ここからはBambu Labを選ぶ際にチェックしておきたいポイント5つを詳しく紹介します。

機種選びで何を比較したらいいかよく分からないという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

プリンタラーレベル/

エントリー or ハイエンド

まずはエントリー機かハイエンド機のどちらがいいか決めてしまいましょう。

言い換えれば、あなたが3Dプリンターに対してどのくらいの意欲があるかという事です。

1つ目は『プリンタラーレベル』
「エントリー」は入門者向け、既存モデルのプリントから始める人です。
A1、A1miniが該当します。
「ハイエンド」は中級者向け、3Dモデル作成も含めガッツリ趣味にする人です。
P1S、X1C、X1Eが該当します。


エントリーを選んだ人には入門機であるA1シリーズをおすすめします。
フラッグシップを選んだ人にはハイエンド機であるX1シリーズと、P1シリーズをおすすめします。

~A1シリーズ~低コスト高パフォーマンスのエントリーモデル
A1mini
A1
~P1シリーズ&X1シリーズ~全てに対応したハイエンドモデル
P1S
X1C
X1E
補足情報

A1シリーズとP1シリーズ&X1シリーズは見た目が大きく異なることからも分かる通り周辺機器の互換がありません。なので例えばA1シリーズからステップアップしてX1シリーズに移行、その際2台置くスペースは無いからA1本体は売って足しにしたいとなった場合、全てのA1用周辺機器が使えなくなってしまうので一緒に売るか捨てるかとなります。

使用フィラメント

使用したいフィラメントを考えておくことは意外と大事な事です。

基本的により条件が厳しいフィラメントを後々使いたいとなったとして、改造により対応できるようにしたとしても何らかの制限下で使用するところまでしか対応できないからです。

基本的には世の3Dプリント品の70%は低温フィラメントで対応可能、25%が高温フィラメントで、残りの5%がエンジニアリングフィラメントという感覚で良いと思います。

つまり、以下の図のPLAやPETGなどの材質名を見て特性の違いが分からない人は低温フィラメントを選んでしまっても後悔することはないと思います。(みんなそれで問題なく楽しんでいますから安心してください)

材質名を見て特性の違いが分かる人は自分の作りたいものに合わせて材質を変える選択肢を増やすために高温フィラメントやエンジニアリングフィラメントを検討してみると良いと思います。

2つ目は『使用フィラメント』
「低温フィラメント」は夏の屋外で変形するため屋内向けです。
PLA、PETG、TPU、PVAなどが該当します。
これに該当する3Dプリンターは、A1、A1miniです。
「高温フィラメント」は夏の屋外で変形しないので全環境対応です。
ABS、ASA、PC、PA、PET、Carbon/Glass Fiber、Reinforced Polymerが該当します。
これに該当する3Dプリンターは、P1S、X1Cです。
「エンジニアリングフィラメント」は産業機械向けで、劣化、強度に強い材料です。
PPA-CF/GF、PPS、PPS-CFが該当します。
これに該当する3Dプリンターは、X1Eです。
ABS製くじらマスコット外観
クリックすると販売ページに飛びます

ABS製くじらマスコット
自転車のフレームや車のアンテナに付けるマスコット
外で使う想定で、個人用ではない販売用の商品なので真夏の熱気の中でも不具合が起きないように耐熱性が高いABS製(ABSの耐熱温度は70℃~100℃程度)

PLA製めちゃデカ電池外観
クリックするとABEMAに飛びます

PLA製めちゃデカ電池
PLAはマット、シルク、レインボーなどカラバリが1番豊富
A4コピー用紙をラミネートして貼り付けたり、異素材も組み合わせるといろんな表現ができる
※「ABEMA NEWSチャンネル」でメディア放送されました!

コスト or 労力

Bambu LabにはAIによる優れた調整機能がありプリントミスを減らすことができます。ノズルとビルドプレートの原点出しの為に「間に挟んだコピー用紙がノズルに引っかかりながらも引き抜けるように調整する」なんてことはもうしなくても良いのです。

とはいえ、機種によってAI調整できる項目が変わっていくので「一番安いのを買ったら調整に使う時間が意外と大きく高いプリンターを買ってその時間分作品作りに費やした方が良かった」とならないように気に留めた方が良いでしょう

補足情報

メンテナンスwikiの充実具合と、QRコードによりメンテナンスwikiの該当ページへと案内してくれる点もBambu Labの優れた点です。スマホと連動してメンテナンス内容と確認箇所、その解決方法まで動画で説明してくれるので、動画に沿った対応をするだけでメンテナンスが完了します

3つ目は『コストor労力』
「安くするために時間を使う」人、例えばPCの自作が好きな人であれば、A1、A1mini、P1Sが良いでしょう。
「楽をするためにお金を使う」人、例えばPCをパーツ単位で揃えたりしない人であれば、X1C、X1Eが良いでしょう。

具体的な差は以下の通りです。

『Bambu Labの快適ポイント』
1つ目は「全自動キャリブレーション」です。これは調整をAIが自動で行う機能で、Z(高さ)軸オフセット、ベッドレベリング、共振キャリブレーション、
ノズル圧力、ベルトのモニタリングと調整など様々な調整を全自動化してくれます。プリント毎に少しづつズレるので毎回行うのが理想だがこれを自動化した。これにより使用者の技術力に頼らない安定したプリント環境が構築されました。
該当するのは、A1、A1mini、P1S、X1C、X1Eです。
2つ目は「LiDARセンサー」です。いわゆる自動フロー補正機能で、使用するノズルの摩耗や、フィラメントの吸湿、色、ロットなどで変化する、ノズルからのフィラメントの流量変化を判別し補正する機能です。
該当するのは、X1C、X1Eです。
3つ目は「密閉型かどうか」です。プリントエリアが完全に覆われており外気の影響を受けない状況という意味です。密閉型でないとプリント中に外気により冷やされ底面が収縮して反っていってしまいます。密閉型なら周囲温度もプリンター側で制御できエラーを防止、品質が向上できます。マルチカラー印刷用のAMSも本体が密閉型なら密閉型、開放型なら開放型です。該当するのは、P1S、X1C、X1Eです。
4つ目は「クイックノズル」です。コネクタ抜き差しや工具なしでワンタッチにノズルを交換できる機能で、後発のA1シリーズのみ搭載の便利機能、あれば1分無ければ5分の交換作業となります。該当するのは、A1、A1miniです。
5つ目は「タイムラプス」です。搭載カメラでプリントのタイムラプスの自動作成、プリント時の録画ができ、あるとプリント失敗時にどのような要因で起きたのかを把握する際すごく助かります。該当するのは、A1、A1mini、P1S、X1C、X1Eです。

要求品質

ノズルから吐出したフィラメントを積層して造形する仕様上、どんなに細かくしても表面に積層痕は出来てしまいます。ただし磨くことで痕を無くすことができたり、指の指紋のようなものなので目の前に近づけてよーく見ないと案外気づかないものです。

その品質はノズルの品質やノズル径に依存するほか、ノズル流量を制御することで安定させることができます。

LiDARセンサーのあるX1CとX1Eは、LiDARセンサーのないA1、A1mini、P1Sと比較して綺麗な造形結果を得ることができます。

4つ目は『要求品質』です。
「多少粗があっても雰囲気こそ大切」
コスプレレベルの滑らかさを求めるのであれば、A1、A1mini、P1Sが良いです。
「舐めまわすように寄って見る」フィギュアレベルの滑らかさを求めるのであれば、X1C、X1Eが良いです。

X1Cの驚異の表現力

こちらはX1C、ノズルを0.2㎜径に交換してプリントしたマリア像、下に敷いているのは500円玉です。

クレーンゲームの商品のようなフィギュアはもちろん、手のひらサイズの食玩も作れてしまいます。

正直失敗すると思って試したのですが、調整なしの1発出しでこれだけの精度で出せるのに驚きです。

マルチカラー対応

1つのプリントに複数のフィラメントを切り替えて造形したい場合はAMS(多色印刷自動フィラメント交換機)という外付けのオプションを組み合わせることができます。

後で追加することも可能ですが、本体とのセット販売がとてもお買い得になっているのですでにマルチカラーの造形に興味があるのならば購入前に検討すると良いでしょう。

5つ目は『マルチカラー』です。
「多色印刷しない」のであればAMSなし、「多色印刷する」のであればAMSありになります。

レッドウィンターキーチャーム

マルチカラーの作例。500円玉サイズのキーチェーンです。

AMSがあるとこのようなイラスト表現もプリントできる。

Bambu Labの購入はBambu Lab公式で!

Bambu Labは公式サイトのほか、Amazonや各代理店で購入することができます。

私がおすすめするのは公式からの購入です。どうしても部品摩耗による故障はつきものですし、ちょっと調子が悪くなったから買い替える、という価格でもないのでどうしても保障は大事になってきます。

公式からの購入なら、自分で直せない故障が起きた時でも3Dプリンタを郵送して修理、メンテナンスしてもらうことができます。

あなたに合った機種はどれでしたか?

今までBambu Labの機種選びの5つのポイントを見てきました。一番該当するものが多い機種があなたに合っているので、購入する前に一度上下のグレードを確認して認識にズレがないか見ておきましょう。

A1mini外観

A1mini

この3Dプリンターと最も相性がいい組み合わせの人はこれ!

プリンタラーレベル エントリー
使用フィラメント 低温フィラメント
コストor労力 安くするために時間を使う
要求品質 多少粗があっても雰囲気こそ大切
マルチカラー対応 AMS lite

180×180×180 mm³
https://amzn.to/4gOYgWa

A1外観

A1

この3Dプリンターと最も相性がいい組み合わせの人はこれ!

プリンタラーレベル エントリー
使用フィラメント 低温フィラメント
コストor労力 安くするために時間を使う
要求品質 多少粗があっても雰囲気こそ大切
マルチカラー対応 AMS lite

最大造形体積:256×256×256 mm³
https://amzn.to/3XLDZrx

P1S外観

P1S

この3Dプリンターと最も相性がいい組み合わせの人はこれ!

プリンタラーレベル ハイエンド
使用フィラメント 高温フィラメント
コストor労力 安くするために時間を使う
要求品質 多少粗があっても雰囲気こそ大切
マルチカラー対応 AMS

最大造形体積:256×256×256 mm³
https://amzn.to/47VmAS8

スクロールできます

X1C

この3Dプリンターと最も相性がいい組み合わせの人はこれ!

プリンタラーレベル ハイエンド
使用フィラメント 高温フィラメント
コストor労力 楽をするためにお金を使う
要求品質 舐めまわすように寄って見る
マルチカラー対応 AMS

最大造形体積:256×256×256 mm³

スクロールできます
X1E外観

X1E

この3Dプリンターと最も相性がいい組み合わせの人はこれ!

プリンタラーレベル ハイエンド
使用フィラメント エンジニアリングフィラメント
コストor労力 楽をするためにお金を使う
要求品質 舐めまわすように寄って見る
マルチカラー対応 AMS

最大造形体積:256×256×256 mm³

\ どれにするか決まった? /

最後に

ここからは私が今まで作成したBambu Labモデルと、3Dプリントと共に得た思い出をご紹介します。皆さんも良きプリントライフを!ではサラダバー!

『Sanctum Archive chapter.5』出展風景

オンリーイベント初出展

3Dプリントグッズを持ち込んで初めて参加したブルアカオンリー『Sanctum Archive chapter.5』


前日徹夜、迷子になって遅刻設営と散々なスタートだったけど多くの人に話しかけられ楽しく交流できた記念すべき出展者デビューの日

おとなりサークルさんとは今もSNSでお友達♪

『せんせーのアーカイブ11』出展風景

オンリーイベント連続出展

あまりに初出展が楽しかったのですぐさま次のオンリーイベントに参加!『せんせーのアーカイブ11』

レパートリーも増やし売れ筋の研究、初オンリーで興味を持ってくれた人との交流とこちらも最高に楽しかったです!

めちゃデカ電池外観

めちゃデカ電池

初メディア露出作品

「ABEMA NEWSチャンネル」で放送されました!

クリックするとABEMAに飛びます

安全には気をつけるんじゃぞ👍

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この記事を書いた人

Bambu Labによるマルチカラープリントが得意
Boothにて3Dプリントグッズを販売しています(現在月2万の売り上げ突破)
今までの技術を詰め込んだ最高のサンプルカード(パレットカード)設計
全メーカーのフィラメントのカラーバリエーションと特性を1か所に集めて検索できるフィラメントリスト作成中

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